フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

稲作やって思う事。

田んぼの稲刈りが終わり、藁を立てて乾燥、裁断、藁散らしをしました。

 

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乾燥させて細かくした藁を田んぼ中に均等に散らして肥やしにします。

 

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少し前の季節ではこんな光景が見れたと思います。

脱穀した藁を立てて乾燥させます。

 

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こちらを米農家さんに細かく刻んで頂きます。

山盛りになっているので、こちらを田んぼ中に均等に散らしました。


残りの藁も来年の野菜栽培に使いますし、籾殻も焼いて苗栽培に使用します。
シーズン中は水を張って土地を守りますし、本当に稲作は無駄が無いですね。

 

今シーズンはコロナ禍という事で仕事のキャンセルも相次ぎ、米農家さんのお手伝いをしながらウチの田んぼの仕事もしました。

田伏せ、田植え、草刈り、稲刈りと一通り経験出来ました。

昔の事を話しても、やはり生活の中に稲作がありますよね、、。

 

最近は地産地消のシェフも増えたんですけど、その土地に来たばかりのシェフが地産地消の料理を訴えても陳腐な気がします。

イタリア修業ならイタリア、スペイン修業ならスペイン料理の自分が学んできた物を先ずは出せばいいのに、ただ食材だけ集めての地産地消。。

 

自分はこの陳腐な地産地消では無い、深いところの地域料理が出せたらと常々思っています。(地元のホームアドバンテージもありますし。)

こうした表現が出来る様になる為にも自ら農業もしますし、地域の方々のお話から色々と学びたいですね。