フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

田の植え直し終了。

ウチの田んぼの植え直しが終わりました!

 

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植え直しは米農家さんが田植え機で植えた後の田んぼの植わっていない場所や抜けた場所を植え直していく作業です。

予報も見ながら、曇りで暑くも寒くも無い日に終われて良かったです。

 

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年々縮小して今ではこちらの田んぼだけですが、この面積でウチの家族と兄家族、妹家族の1年分の米を賄えるんですから、稲作は本当に凄いと思います。

 

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田舎の田園風景は綺麗ですし、里山には欠かせませんね。

 

昔は米を家畜にエサになんてとんでもない、といった考え方がありましたが、稲作が強みならとにかく沢山収穫の出来る家畜の飼料用の米があっても良い気はします。

実際にこうした米を食べさせた米豚などもあるそうですが、まだまだ外国産の飼料価格とはかけ離れているみたいです。

 

これから食糧もどうなるか分かりませんから、自分達が食べる分くらいは賄えたらと思います。

畑も賑やかに。

茗荷竹が最盛期です。

 

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毎晩、刻んで鰹節とお醤油で飯ウマ。

出張料理用にピクルスにして保存します。

 

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出張料理と田植えで間に合っていなかった草だらけの畑もやっと綺麗になりました。

平らな畑はこちらの草刈り機で。

傾斜のある場所や細かい場所はビーバーで。

 

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草刈りの雑草の山からセルフィーユが沢山生えてきました。

いつも抜いた雑草をどうするか(米糠を混ぜて肥料にするか、雑草マルチにするなど?)は課題でしたが、本格的を土作りをしようかな、と。

 

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シブレット、セルフィーユ、コリアンダー等も花が咲いて、先週の出張料理から使っています。


(最近の出張料理は全く写真を撮っていません、、。)

 

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ボリジも1株だけはもう咲きました。

他は6月半ばでしょうか。


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矢車草も。

矢車草は虫がつき易いので、仮に食用花で使うときには注意が必要。

 

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ハチミツの香りがするスイートアリッサムはデザートの飾りに。

今は苺と合わせています。


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ノコギリ草や胡瓜の味のするサラダバーネットも。

 

毎年、新しい品種を試しては失敗したり零れ種で増えたりと試行錯誤を繰り返していますが、今年は時間があるので更に試しています。

 

なかなか良い畑になってきました。

 

毎年恒例、田植えのお手伝い。

 毎年恒例の米農家さんの田植えの手伝いに行ってきました!

 

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こちらは佐久のブランド米「五郎兵衛米」で有名な浅科地区の米農家さんのお手伝いです。

 

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基本的には4月から育てたを田んぼから上げる「苗上げ」と、上げた苗を植える予定の田んぼに持って行って放り込んでおく作業の繰り返しです。

あとは田んぼの水の管理。

 

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泥に入ると足を取られますし、田んぼに伏せてある育苗トレイはしっかり泥にくっついて離れません。

取れても重い。。

普段は運動不足ですから、このしんどさが体に沁みます。(本当に良い筋トレです。)

 

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初日、2日目は4月上旬の気温で寒くて大変でしたが、3日目は見事なまでの快晴でした。

天気の良い日の野良仕事は気持ちがいいですね。

 

野良仕事の合間のお茶時間も地元の方々との良い交流時間ですし、お昼ご飯のご飯がまた美味しいです。(米農家さんのお弁当なので当たり前?)

おにぎりがこんなに美味しく感じるシュチュエーションも無いわけで、人の美味しいと感じるプロセスは考えるのは自分の仕事にも通じますね。

 

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今週は出張料理のキャンセルもあって、いつもより日数長めです。

昔はこの地域では田植えや稲刈りは一家総出でやりましたし、こうした地域の関わり合いもいざと言う時に必要だと思います。

コロナで食糧不足も話題に出始めていますから、日本人としては米はしっかり作りたいですね。

長野なら米と味噌と野菜があれば何とかなるかと(笑

 

クレソン山菜、花山椒鍋の販売終了。

GW前から始めましたクレソン山菜鍋セットの販売を終了しました。

 

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沢山のオーダー、ありがとうございました!

 

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花山椒が始まったGW後からの1週間はご飯を食べる時間が無い程忙しく過ごさせて頂きました。

 

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こちらは以前にやった鴨しゃぶ。

毎年、個人や友人とはこうした楽しみをしていましたが、フランス料理の出張シェフという事でサービスの提案はしていませんでした。


今回はコロナ騒ぎという事で出張料理のキャンセル増加や自分が現地で作る事自体が難しかったので、お渡しするだけで家で簡単に調理が出来て温かく美味しい、しかも健康的なサービスが良いタイミングで提供出来たと思います。

 

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普段から山に入って山椒の木の場所や咲く時期も分かっていましたから、スムーズにサービス出来ました。

 

例年、GW後から遅霜の心配が無くなる5月中旬、下旬までの間の仕事量が微妙でしたが、「出張料理」、「クレソン山菜花山椒鍋」、「畑仕事」と良い仕事の流れも作れました。

 

12〜3月 白馬で外国人向けホテルの料理長

4月 畑仕事

5月 GWは出張料理、クレソン花山椒鍋セット(←New!)、苗植え、田植え

6月 摘果作業、出張料理

7月〜10月 軽井沢の出張料理本番、収穫作業

11月 フランスバカンス(買い出し、食べ歩き)

 

現在の1年はこのようは感じ。
14日で鍋セットの販売は終了しますが、これから伸びた草刈り、苗植え、田植えに6月からは摘果作業をこなしながら出張料理。

 

料理人も臨機応変にお客様に喜んで頂けるサービスを。

コロナに負けずに喜んで頂けるサービスを更に提供出来たらと思います!

 

クレソン山菜、花山椒鍋サービス始まる。

花山椒を摘みに山に行ってきました。

前回は出ているかの偵察でしたが、今日からは本番です。

 

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一昨日のFacebookの投稿以降、クレソン山菜鍋セットと合わせて沢山のオーダーを頂いてます。

ありがとうございます。

 

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優先的に咲きそうな場所から採っているので、来週半ばまではいけそうです。

 

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クレソンは一部で花が咲き始めましたが、まだまだいけます。

花山椒と合わせて出来るだけ沢山摘めたらと思います。

 

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ビックリは山道入り口の花山椒の樹がバッサリ切られていました。
知らない人から見たらトゲの邪魔な樹ですから、こんなものかと残念な気持ちになりました、、。

 

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台風で新しく出来た川に山葵が出ていました。
変わらない自然の営みを感じます。

 

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出張料理のキャンセルはありましたが、こうしてこの時期にゆっくり山に入れる事は今迄無かったので良かったかもしれません。
山椒の樹も今迄知らなかった場所まで調べられました。

東京で料理修業していた時は何とも思いませんでしたが、地域の山の豊富な恵みに感謝しっぱなしです。

 

こうしたサービスもずっと軽井沢で出張料理をしていたので、顧客の方々に素早く宣伝出来ました。

購入してくださった方々がSNSに上げてまた拡がったり。

 

これまで地産地消と考えてきましたが、これからは知り合い同士の友産友消が拡がるかも?

例えば世界が自国の食料確保優先で出さなかった場合、日本が食料不足に陥ったら米農家さんと知り合いだったら優先的に購入出来るかと。

こうした色々な分野の密な繋がりが大切になるのかなぁ、とも思います。

 

色々な情勢を見ながら、飲食におけるwith コロナ、after コロナに備えたいと思います。

 

スプライトも順調。

5、6月の出張料理用に育てているスプラウトも順調です。

 

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ビニールハウス内で育てればもっと早く始めて育てられますが、あまり季節感が無くなるのでやりません。

4月辺りから天気予報の天気と気温を眺めながら、種蒔きの時期を決めて育てていきます。

 

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今年は急に気温が上がった割には夜はかなり冷え込んだので、種子や苗の管理が大変でした。

マーシュなんかは気温が高過ぎると芽が出ませんし、暖かくないと発芽しない品種もあります。

 

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難しいですがお客様に気候について話す分でも、あまりハウス栽培に拘らない方が季節も分かって面白いです。

「今年は例年より早く芽が出たんですよ。」みたいな話しをしっかり出来る料理人になりたいですね。

(農家さんは長く出荷する為や雨や自然災害に対しても、ハウス栽培でリスクマネジメントをする事は理解出来ます。)

 

よく見る発送されたスプラウトの写真を見ますが、やっぱり摘み立てのフレッシュ感は良いな、と思います。

今日は何でも無い朝食の目玉焼き、ソーセージに添えましたが、ちょっとお洒落ですね。(写真、取り忘れ、、。)

 

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東信地域は5月半ばまで遅霜の心配があります。

今、販売中のクレソン山菜、花山椒しゃぶしゃぶセットのシーズンが終わったら、苗植えに田植えですね。


ホワイトアスパラ、山菜、スプライト、、。
食材が揃ってきているのに出張料理のキャンセル続きが残念でならない。

 

花山椒が始まる。

花山椒が始まりました!

 

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クレソン山菜鍋販売当初から花山椒の要望は沢山頂いていました。

都市部で食べるととんでもない金額ですからね、、。

 

昨年が5月12日だったのと目安の庭の花山椒が咲いていたので、山に様子を見に行ってきました。

 

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山道手前は頃合い、奥はもう少しでしょうか。

手前から採り始めて、後半の注文にも対応出来そうです。

 

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様子を見に行っただけなので、自分のお遊び分だけ摘んできました。

しかし小さくて軽いので、頑張っても大した量になりませんね。

 

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道は昨年の台風でかなり流されていますね、、。

川みたいな溝は元は軽トラックが通れる道でした。

山菜摘みや登山客が遭難して、コロナ対策で忙しい現場の迷惑を掛けるなんて話も聞きますから、あまり奥までは行きませんでした。

 

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折り返し地点に到着して、昨年より樹が無くなっている事に気付きました。

この辺りまでに最低でもこの位の本数は見て採っていたよね、、とは普通に思いました。
沢山採れる収穫頭の何本かが無くなっていたのが痛い。
昨年より収穫量は減ってしまいそうです。。

 

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気を取り直して、いつもの場所でコゴミを収穫。

こちらは土砂が流れ込んであまり生えていませんでした。

 

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また沢山採れるように、今年はあまり採らない事にしました。

意外と土砂の間から小さな芽が出ていましたから、回復は早いかもしれないです。

 

コロナ騒ぎの中でも自然はいつものように季節が移っているのを感じます。

仕事もキャンセルだらけですが、クヨクヨしていても仕方がありません。

出来るだけ良い状態で、この食材を待つお客様に届けられたらと思います。