フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

Terroir愛と胃袋で食事。

山梨案件の帰りに、以前から伺いたかった「Terroir愛と胃袋」さんで少し遅めのランチを頂きました。

 

山梨の友人シェフ達に「山梨行くけど、何処かお薦めは?」と聞くと必ず名前が上がっていました。

 

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入り口からこんなに素敵。


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全体像はこんな立派な古民家です。


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土間の奥にレストランスペース。

 

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こちらはスペシャリテの甲斐サーモンのショーフロワにビーツ。

繊細な盛り付け。

 

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古民家を改装した雰囲気もそれに合わせたカトラリーやお料理も何もかも凄く良くて凄く好み。

 

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天気も良かったので、お昼からワインを飲みたかった。。(車だったのでノンアルコールペアリングをお願いしました。)

こんなアミューズから始まれば、シャンパンから始めたいですよね。

 

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自分も良くやりますが、この時期の豆の鮮やかさにジュレで爽快感を出すのは定番かもですね。(自分より遥かに仕事が細かいですけど)

 

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今回はお酒は飲めませんし帰った後に畑仕事があったのでランチメニューにしましたが、次回は泊まりでフルコースを頂いて営業後はシェフもお招きして隣の宿泊施設でワイン会なんてやりたいですね。

 

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こちらは隣の宿泊施設ですが、古民家なので冬の寒い時期はあまりお薦めしないそうです。

夏は軽井沢が忙しいので、ハイシーズンが過ぎたら計画しようかと。

 

コロナ禍でほとんど食べ歩きはしていませんが、久しぶりに満喫しました。

しかも凄く美味しかったですし、自分の勉強にもなりました。

 

鈴木シェフ、ご馳走様でした!

 

山梨でテオ・ヤンセン展。

仕事ついでに以前から観てみたかった現代のレオナルド・ダ・ヴィンチと称される造形作家「テオ・ヤンセン」展に行ってきました。


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砂浜を風の動力だけで動物のように動く「ストランドビースト(砂浜の生命体)」の動画でYouTubeで観ていて、1度は現物を観てみたいと思っていました。

 

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かなり大きな造形物ですね。

動いた時の参考動画を観ながら、どんな動きをするか想像してしまいます。

 

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近くで見ると本当にありきたりのパーツを合わせただけのように見えますが、それがあの滑らかな動きをする訳ですから何とも不思議です。

 

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ペットボトルが空気を蓄える胃袋と言われても、仕組みがサッパリ。。

 

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実際に風力で動かしたりもします。(こちらは時間が決まった時間にスタッフの方が動きます。)

小さな物を手で押して動かしたりも出来るので見応え充分です。

実際にストランドビーストを押してみて、子供達が凄く喜んでいました。

 

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完全予約制で入場制限もありますから、あまり周りを気にする事無くゆっくりと観れました。
その点は感染対策にかなり気を遣っているのが伺えましたね。(自分も仕事柄、個人的にPCR検査などをしていますが。)

コロナ禍でなかなか美術館にも行く機会が無かったのですが、やはり芸術に触れるというのは良いなと改めて思いました。

 

長野県出身者のカルフォルニアワイン。

仕事柄、軽井沢の方々と飲む機会もあるのですが(最近はありませんが。)、この面々でしたら自分がブルゴーニュを持って行かなくても、、みたいな会には別の国のワインを持って行ったりします。

 

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久しぶりにブルゴーニュ、日本ワイン以外の購入は、長野県大町市出身の平林さんがカリフォルニア、ソノマで手掛けるシックス・クローヴズ。


恥ずかしながら長野県出身の方がアメリカでワインを造られているのを知りませんでした。
同県出身というだけで妙に親近感が湧くので、これから追いかけたいですね。

 

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珍しくカリフォルニアを購入したので、他にも何本か。

 

ザ・アイリー・ヴィンヤーズ

ケリー・フォックス・ワインズ

リトライ

KUSUDAワイン

 

楠田さんはシラーですが、他はピノ・ノワールです。

ニューワールドのピノも少しストックしておきます。

1人で飲む事がほぼ無いので、早く落ち着いてワイン会を開きたいですね。。

 

初夏の野菜やハーブ。

この季節の豆類の鮮やかな緑と透き通るようなカブの白がとにかく好きだったり。

 

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フランスの野菜も力強くていいんですけど、カブは圧倒的に日本の方が好きです。

 

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直売所に出始めたワラビをアク抜き。

さすがに忙し過ぎて摘みに行く時間が無い。。

 

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小諸産の極太グリーンアスパラ。

 

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間引き人参も出始めたので、軽く火を入れて紙で薄皮を剥きます。

 

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シブレットの花が満開。


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矢車草。


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ビオラ


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セルフィーユ


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アリッサム

 

山に行けば山菜が採れますし、畑に行けばハーブや花が摘み放題。
立派なグリーンアスパラや柔らかな新玉葱も出始めて、食材が一気に増える季節は出張料理も楽しいです。

 

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最近、アスペルジュソヴァージュの苗を近所の苗屋さんで購入しました。


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以前に何回か種を購入して試してみましたがことごとく失敗。

種も大して入っていない割には凄く値段が高い。

断念していましたが、苗を購入したのでブルゴーニュの友人なんかの助言を聞きながら植えてみました。

数年後が楽しみです。

 


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こちらも種からはことごとく失敗したオイスターリーフ。

牡蠣の味のする植物ですが、上手くいけばいいですね。。


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建てたハウスの中も絶賛改装中です。

出張料理が忙し過ぎて、全く進みませんが、、。

今週だけで4件ですが、これが終われば来週は少しゆっくり出来ます。

張り切ってハウス改装をしたいですね。

 

地元佐久にもワイナリー。

コロナ禍で気を遣って行っていなかった馴染みのお酒屋さんを1年半ぶりに訪問。

 

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「適当に取って置いてください。」と頼んでいたのですが、「これでイイ?」って充分過ぎますよ(笑

自分の商売の性質上、小さなワイナリーの良質のワインを集める事を心掛けてきましたが、最近は日本ワインの人気もあってなかなか購入も難しくなってきました。
そんな状況ですから、こうした馴染みの酒屋さんは本当に助かりますし有難い存在です。貴重なワインを感謝、感謝です。。

日本ワインは軽井沢ではまだ認知不足で消費は東京や地元のワインイベントが中心でしたが、この状況ではなかなか難しい。
良いワインが沢山貯まっているので、コロナが落ち着いたら日本ワインの会を色々企画出来たらと思います。

 

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いよいよ佐久市でもワインが造られるとか。

 

東御、上田、小諸市などで構成する「千曲川ワインバレー」に佐久市も参加。
元々、日本酒の蔵も13蔵ある酒所ですから、益々楽しみです。

東京からのアクセスを考えても新幹線で1時間、車で3時間はフランスのパリ〜ブルゴーニュに近いと思っていました。(街で言ったらディジョンやボーヌ)
軽井沢は日によっては異常に混みますし、上田は城下町だから街を出るまで渋滞に当たりやすい。
その点は昔は田畑しか無かった所からオリンピックで高速道路や新幹線が出来た佐久市は道も広くてアクセス抜群。
佐久を中心にワイン産地の北信(高山、小布施、坂城)や塩尻山梨県北杜市まで2時間圏内で行けますから、ワイン旅行には最適な拠点になるかと。

 

日帰りもいいんですけど泊まりで楽しめたらと思いますから、自分も出張料理の次は日本ワインの飲める農家民泊なんかが準備出来たらとは思います。

草刈りで気分転換。

暖かくなって雨も降り雑草の勢いも増してきたので、忙しくて着手出来なかったウチの果樹園の草刈りをしました。

 

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メニューを考えたり、請求書などの事務仕事は苦手なので、無心で出来る草刈りは気分転換に最適です。

草を刈る青々しい香りも何だか落ち着きますね。

 

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果樹畑もだいぶ綺麗になりました。

 

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間に合わなかった草刈りも、雑草が勢いを増す前にとりあえず全域やり終えました。

 

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ジャガイモや長葱も順調に育っています。

端の緑は菊芋で増え過ぎなので早く対処しないと、アッという間に自分より背が高くなります。

 

5月は出張料理に、山や川から摘んだ山菜セット販売で凄く忙しく過ごさせて頂きました。

来週から田植え、苗植えに摘果と畑仕事が続きます。

6月も本来は週末くらいで畑仕事をゆっくりやろうと考えていましたが、バシバシと出張料理のご予約が入っています。

このご時世にサービスがフィットしましたね、、。

7月、8月は当然忙しいのですが、まさか6月もこんなに忙しくなるとは。

コロナでピンチもチャンスに変えて、6月も料理に畑に頑張りたいと思います。

 

(最近は全く料理の写真は撮りませんが、たまには許可を得て写真を撮ってアップしないとですね、、。)

軽井沢の柳沢農園を訪問。

やっと出張料理の仕事も落ち着いたので、新しく建てたビニールハウスの改造着手の勉強に軽井沢「柳沢農園」さんの見学に行ってきました!

 

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どちらかと言うとハーブは勿論ですが、軽井沢のフルーツトマトで有名なアメーラトマトの生産者です。

 

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駐車場から見たこちらの建物の奥がハーブのビニールハウス。

 

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ハウスの中は所狭しのハーブ類。

 

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こうした花壇を作って、ハウスで育てたいんですよね、、。

 

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下は元々は工事のコードを巻く物とか。

上はホームセンターで購入した木材を合わせた手作り。

 

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流行りのスプラウトもビッシリ。

 

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ボリジは通常は零れ種でこの時期から芽が出ると思いますが、こちらはハウス内で昨年の物が越冬したとか。


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こちらは人参の花。

こうした食材が料理人心を擽りますよね、、。

 

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これだと「あれも使いたい、これも使いたい。。」で料理人として楽しくてしょうがない。

こんな所で料理が出来たらと思いますが、実際は農地で料理をしてお金を頂くのは難しいそうです。

 

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観光農園らしく、見せ方も素敵なんですよね、、。

(この辺りは5月半ばまで遅霜があるので、畑に苗が植えられて賑やかになるのはこれからですが。)
自分もこんな農場を作りたい。

 

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半分は育苗に使用して、奥は両サイドに花壇を作ってハーブを育てる予定。

あくまで出張料理の為の農場でこの規模は必要ありませんが、自分の無理の無い範囲でこの雰囲気を作りたいですよね、、。

 

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しばらく料理の仕事は落ち着くので、夏に向けてしっかり畑作りをしたいと思います‼︎