フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

白馬も落ち着き。

最近のコロナショックで、飲食、観光業にも大打撃です。

Facebookのタイムラインにも、知り合いのレストランオーナーのあの手この手で乗り切ろうとする投稿を眺めながら、都市部の飲食の苦労を感じています。

 

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最近、白馬の投稿がありませんでしたが田舎過ぎるのか、こちらはコロナより暖冬による雪不足が深刻でした。

数年前の暖冬でも動いたホテル前のリフトも、今シーズンは1度も動かずに終了です。

こちらのリフトが動かなければ滑り降りて来られない為、ランチの売り上げは大打撃でした。

夜も八方地区でのナイトスキーはこちらだけなので、ウインドーサイドの席で外の素敵な景色や華麗なスキーヤーの滑りを楽しみながらのご機嫌アルコール分は減収ですね。

 

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幸いにも宿泊キャンセルは無くこの時期まで来ましたので、台風、暖冬、コロナと観光業が大打撃を受ける中ではウチは大健闘だったと思います。

本当にコアな固定客の方々に助けられましたね。

 

そろそろ軽井沢の仕事も手を付ける時期ですが、今年はアドバイザーなどのコンサル業や少し遠くの出張料理の仕事も既に頂き、6月以降の軽井沢の予約も埋まり始めました。

4月は畑仕事に専念しても、金銭的には問題無さそうです。

 

コロナショックの連鎖しての買い占めを眺めていると、「これが食料だったら?」と思うと危ない気がします。

自給率30%程度の国で食料輸入に規制がかかったらどうなるか。

普通に考えたらトイレットペーパーどころの騒ぎでは無いと思います。

実際に業者さんからは中国産の食品に関しては規制がかかるかも、といった通達は頂いてます。

土地があるなら耕して、自分やその周りの家族を養えるくらいの自給はしてみたいですね。

米と味噌、野菜があれば何とかなるかと。

片田舎で料理人をしながら出来る環境が自分にはあるので、こんな年だからこそ農業にも一層力を入れようかと思っています。

白馬で働いて思いますが、世界の食の流れはベジタリアンヴィーガン、ビオに移行しています。

自分がヴィーガンでは無いですし、正直その食事が美味しいとも思いません。

 

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野菜食は好きなので、新鮮な野菜に少しの乳製品、お肉、くらいの無理のない菜食メニューを勧められたらと思いますし、こうしたメニューの方が長野のワインに合うかなと。

サスティナブルも叫ばれ始め、世界中から美味しい物を集める事が贅沢では無くなってきましたし、心ある方々はこうした一時代前の贅沢に罪悪感を覚えるともいいます。

無駄のない生活の中での贅沢なひと時を提供出来れば良いですね。

 

激動の1年になりそうですが、負けないように頑張れたらと思います。