フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

Domaine Arlaudを訪問。

先日、1日で4件のドメーヌ訪問をしてきました。

 

4件目、最後は「Domaine Arlaud」

 

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1998年に現在の若き当主シプリアン・アルロー氏がドメーヌの運営を始めてから頭角を現した新進ドメーヌです。父親のエルヴェ氏が70年代よりドメーヌの元詰を開始。徐々に畑を買い足して現在の15haという確固たる礎を築いています。樹齢30〜50年のモレ・サン・ドニ村を中心に、ジュヴレイ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーの畑を所有しています。

 

案内してくれたのは当主のシプリアン氏。

 

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先ずはマロの済んだ2012年を樽試飲していきました。

シャンボール・ミュジニー1er cruレ・サンティエやシャルム・シャンベルタン、クロ・サン・ドニを試飲。

 

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続いて2階の試飲室に上がって2010年をボトル試飲していきました。(2011年はすでに瓶詰めしてしまったので試飲はなしです、、。)

 

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 シャンボール・ミュジニー1er cruレ・ノロワ、レ・サンティエ、モレ・サン・ドニ1er cruレ・ミランドなど僕が聞き慣れない(すいません、勉強不足です、、。)1級畑やクロ・ド・ラ・ロシュ、クロ・サン・ドニなどのGrand cruまで次々と試飲。聞き慣れない1級畑は地図を交えてどこの区画かも丁寧に説明して頂きました。

 

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最後にクロ・ド・ラ・ロシュの2009年を試飲して終了。

 

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正直、このドメーヌには驚きましたね。行き過ぎない果実味に綺麗な酸、ある事を感じさせない滑らかなタンニン。前の訪問3件がルーミエ、ルソー、デュジャックでしたが、まったく引けを取らない(それは少し書き過ぎかな?)素晴らしい出来でした。

特に2010年のクロ・サン・ドニ。これは群を抜いて美味しかったです。生産本数が少ないのでボンヌ・マールの試飲はありませんでしたが、これも気になりますね、、。

コルクにも力を入れていて、ブショネの出ないコルクを研究中との事。

近い将来トップドメーヌになること間違いなしのドメーヌ・アルロー。ここも目が離せないですね。