料理人のSNSの使い方を考える。
馴染みの生産者の方々から食材を頂いての出張料理。
頂いた食材は1番良い状態で召し上がって頂けるように心掛けます。
お客様がいつもの馴染みある食材を食べて思わず「あっ、このカブ美味しい、、。」「サラダが美味しい、、。」と言われたら、してやったり。
長野の野菜、本当に美味しいです。
この会も良い仕事が出来ました。
いつもお世話になっている佐久穂町「Golden Green」在賀さん。
在賀さんとはフランス帰国時の8年前からずっとのお付き合いです。
佐久穂町のうその口という地域に畑がありますが、車で5分も下りれば高速道路(無料区間)に乗れて街中まですぐに行けます。
こんなに環境も良くてアクセスも悪くない。
同じく佐久穂町「いそベジ農場」磯辺さん。
こちらのスナップエンドウが大好きです。
比較的、中がぷっくりしての豆重視なので、取り出して大小に分けて使用します。
外皮は別で茹でたり絞って泡などに。
佐久穂町のカブもこの時期は素晴らしいです。
こちらは小諸の極太アスパラ。
このサイズになるには10年物の株で無いと育ちません。
放っておけば太くなる訳ではないんです。
最近は太めのアスパラがスーパーにも並びますが、日数の経った中がスカスカの物が多いです。
あまりにネット上で料理の写真が溢れているので、自分はそろそろいいか、とも考えています。
自分が料理人を志す少し前は、フランス料理と言って田舎の人で分かるのは帝国ホテル、ニューオータニ、オークラの御三家に三國シェフくらいだったでしょうか。
それが「料理の鉄人」によって色々なシェフが脚光を浴びる時代になりました。
それは今でも続いている気がします。
こうした現状を見ると、寧ろこれからは料理人より生産者をフォーカスしようかと。
料理人は一歩引いた存在で良いかもしれません。
現状、自分の仕事の割合は仕入れ8:仕込み2くらいでしょうか。
仕込みをしないので、あまりインスタ映えや同業者ウケの良い料理ではありません。
ただ、余計な仕事をしていないので、生産者も納得の味わいにはなっているかと思います。
今は別荘の重要な仕事も増えましたし、別荘内のプライベート空間ではあまり携帯を出すのもどうかと。
昔は宣伝の為の写真を撮らせて頂きましたが、このくらいになると別荘内の情報を出さない方がスマートだと思います。
別荘の方がSNSにアップされていたら、また別の話になりますが、、。
自分がフランスにいた時にブログを書き始めた10年前はまだ料理の写真などの投稿は効果的でしたが、今はどうでしょうか。。
料理人が「料理の鉄人」や日本版「ミシュラン」で脚光を浴びて料理人を志した人もいると思いますし、今度は生産者が脚光を浴びてなりたい職業にしていく時代。
料理のアップはメディアや食べ手が発信してくれたら充分。
実際にコロナで食料自給や生産の場は見直されてきています。
色々とSNS対策も考えないといけませんね。