フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

ナナツモリ松茸ワイン会を開催。

少し前に貴彦さんが「ナナツモリと松茸のマリアージュ」について投稿されていたので、松茸が採れるうちに「ナナツモリ松茸ワイン会」を開催しました。

 

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最近では貴彦さんのワインは全く手に入りませんし、松茸も当たり前ですが高価です。

 

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しかしナナツモリはウチの蔵に沢山ありますし、松茸は豊作。

これはやらない手は無いなと。

 

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投稿通りに松茸は素焼きに塩のみ、ナナツモリは'16に合わせました。

ナナツモリと松茸のマリアージュ、、成る程なと。

自分は基本的には松茸に合うワインは無いと思っていましたが、出汁感など日本料理に合わせ易い貴彦さんのワインは良いですね。

 

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'16の天候が大変な年だったので生産者の造りを比べるのも面白いと思い、他の飲みたいワインも出来るだけ'16に合わせてみました。
ずっと飲む機会が無かったので、ここはうちの蔵から大盤振る舞い。

 

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トモルージュ'16は葡萄がツヴァイだけあって、もう少ししっかりした味わい。

ドメーヌタカヒコ出身という事で、あの独特の香りも内包。

これで3000円ちょいとは信じられません。

 

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谷東急の藤巻ソムリエに薦められてから、ずっと購入しているイレンカさん。

'16は天候不順で生産量も激減、ロゼ仕立てになりましたが、それでも美味い。

難しい年ほど生産者の力量が見える気がしますし、ロゼ仕立てでもこうして美味しいワインにしてくるのが流石だなと。

 

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今回の1番ビックリはこのワイン。

混植混醸は色々な品種をブレンドする事から収穫時期やバランスが難しいと思うのですが、さすがの一言。

ちなみにこちらはシャルドネピノ・グリ、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール。(こんなブレンド、聞いた事無い。。)

長野の白ですが、南国を思わせる果実の豊かな香り。

日本のワインと言われても、ブラインドなら分からないのでは。

 

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小布施のフランは貴重なんです。

本数は少ないですけど、長野のフランは美味しいワインが多いですよね。

意外と長野はフランが合っているような気がします。(カベルネフラン、ワイン会をやりたいですね。)


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参加者の方が城戸さんのワインを飲みたいと言うので。

こちらも'16、赤希望という事でメドウズ(メルロー)

安定の美味しさ。

 

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松茸以外はハイシーズンからの出張料理の材料の冷凍庫在庫処分と直近の残り。

基本的に一度冷凍した物はお客様には出しません。

こんな機会に皆で食べてしまいます。

 

首都圏の緊急事態宣言解除で、徐々に県内でもこんな場を取り戻していけたらと思います。

自分で採ってきた松茸にナナツモリとか、何とも贅沢でした。

皆さん、喜んで頂けて良かったです!