フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

佐久市が被災。

先日の台風19号の影響で、地元佐久では甚大な被害が出ています。

 

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多くの方々から「何か送ろうか」「手伝いに行こうか」など温かいメールを頂いております。

本当にありがとうございます。

 

心配をおかけしてますが何も頼む事が出来ない為、2日間で自分の住む集落を徒歩で回った現状をお知らせします。

 

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この入澤という集落は真ん中を流れる谷川とその川沿いにメインストリート(この1本だけと言っても言い過ぎではない)があり、川と道に沿って民家が続いています。

 

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今回は谷川が氾濫した事により、メインストリートと川にかかる橋が崩落して壊滅的な打撃を受けました。

 

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4番橋から13番橋までの道が崩れて無くなりました。

 

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集落内の道は狭く、至る所で土砂崩れや陥没がある事から、集落の人間でしか通れる道が分からないと思います。

 

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集落以外の人では作業をする消防団の車や重機の邪魔になりかねない状況です。

もう少し水嵩が下がらないと川沿いの作業も出来ないかと思います。

今、個人でやれる事はやりましたから、あとは断水中の水道や電気、道の復旧を待つばかりです。

 

今回、被災して分かりましたが、人手が必要な案件は床上浸水をして家の中の家財道具を出したり、道や屋内の流れ込んだ泥や岩を退かすような仕事だと思います。

こうした案件はボランティアの方々の助けが必要だと思いますが、入澤は断水、停電、道の崩落といった行政、業者頼みが殆どです。

「助けは素直に受けるべき。」とも言われましたが、物資も一応は足りている状況ですので、今のところは大丈夫かと。

本当に大変な時は甘えようかと思います。

 

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ウチは街まで降りる川沿いの道と山側に抜ける橋が無事だったので、買い出しには行ける状態になりました。

こんな状況なので仕事用の買い出し、仕込みも難しく、今週のイベントなどは全部キャンセルにさせて頂きました。(楽しみにされていた方々、申し訳ありません。。)

 

佐久市は自然災害に強いという慢心があったのも事実で、台風上陸の日に午前中は家でゆっくりしていました。

昼頃から危険性を感じて土嚢を足したり水路を作ったりしましたが、もう少し遅れていたら我が家も危ないところでした。

何処に山の水が流れ込んで畑で川になるかを20年前の台風で知っていたので、その辺りは教訓を活かせたと思います。

 

数日お風呂も入れず疲れも出てきたので、明日は家族と一緒に近くの温泉にでも行ってこようかと思います。