フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

オトコワインの出張料理。

先日も軽井沢の別荘に出張料理に行ってきました。
こちらはGWに伺ってから既に3回目という事でかなり慣れてきました。

今回は以前から参加したかったオトコワイン会に参加です。

f:id:monsieur0204:20150716084530j:plain

アミューズブロッコリーのピュレに佐久穂町のエンドウ豆。
季節的にもギリギリでしたが確保出来てホッとしました。緑が綺麗ですからね。
下は地元のフロマージュで作ったクリームに自作のラディッシュ

f:id:monsieur0204:20150716084856j:plain

木のスプーンは地元の職人の集まり「39BAR(サクバル)」繋がりの家具職人の方に作って頂きました。
数本あるスプーンはわざと形を変えて工業製品では無く手作業の自然なイメージの物にしてあります。

f:id:monsieur0204:20150716085134j:plain

ベトラーヴのムースにディルの花。

f:id:monsieur0204:20150716085257j:plain

両方とも下皿は地元の職人に作って頂きました。

f:id:monsieur0204:20150716085349j:plain

下はリサイクルショップで見つけた鍋蓋を加工した物なので、原価は200円なんですけどね。
最初のインパクトは大切なので、軽井沢らしく木の器に拘ってみました。

f:id:monsieur0204:20150716085533j:plain

いつもお世話になっている八千穂漁業さんの大岩魚のマリネ、新玉ねぎのババロアとキュウリ、レモンジュレ。
大岩魚はリクエストがあったので前菜に使いました。畑の花も満開だったので随所に散らします。

f:id:monsieur0204:20150716085746j:plain

信州サーモンのミキュイ、佐久穂町のカブとズッキーニ。
こちらは後からズッキーニのスープを流します。

信州サーモンはマリネをした物で低温でしっとり火入れ。別荘のキッチンだとこういう調理が難しいです。

f:id:monsieur0204:20150716085958j:plain

メインは中野産SPFポークのロティと人参ポレンタ、生姜サワークリーム。

最近、お気に入りの豚肉です。
いつもワイン会の調理が多いのですが、どちらかと言うと料理とのマリアージュを楽しむよりワイン単体を楽しむ意味合いの強い会です。
癖の無い無菌豚は塊で焼けて切り分けるだけですから、限られた調理スペースでやるにはもってこいですね。

f:id:monsieur0204:20150716090332j:plain

自作のサラダに残りのハーブや花を散らしました。

f:id:monsieur0204:20150716090422j:plain

ワインの一部です。
こちらはルジェのニュイ・サン・ジョルジュ'05

f:id:monsieur0204:20150716090526j:plain

この日の1番はジャン・グロのヴォーヌロマネ'86

f:id:monsieur0204:20150716090629j:plain

5人(調理を終えて、途中から自分も参加で6人)でこれですから、かなり飲み過ぎな気がします、、。

以前からお会いしたかった方とこうしてお話し出来たのは、自分にとって素晴らしい体験になりました。
お客様との距離も凄く近いですから、出張料理は素晴らしいですね。(その分、プレッシャーもありますが、、。)

また次回も楽しみです。