フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

Domaine du Comte Armandを訪問。

ブルゴーニュのドメーヌ訪問2日目は3軒のドメーヌを訪問をしました。

f:id:monsieur0204:20150403012638j:plain

1軒目は「Domaine Comte Armand」

コート・ド・ニュイ」に比べ、どうしてもやや評価が低めの「コート・ド・ボーヌ」の赤ですが、コート・ド・ボーヌにもニュイ のトップクラスに負けない頑強で凝縮感があり、その上香り高い赤が幾つか存在します。ドメーヌ「コント・アルマン」もそんな赤を造る名門生産者の一つです。

f:id:monsieur0204:20150403012715j:plain

これは蔵の中です。

このコント・アルマンは、19世紀初頭から続く歴史あるドメーヌで「クロ・デ・ゼプノー」を代々単独所有しています。

f:id:monsieur0204:20150403012833j:plain

1994年まではこの「クロ・デ・ゼ プノー」のみの所有でしたが、その後徐々に他の畑を取得。現在はヴォルネイ、オークセイ・デュレスなどを併せ合計で8.5haを所有しています。
長い間責任者であったカナダ人のパスカル・マルシャン氏による栽培醸造で、
その名声を不動のものにしましたが、1999年に若き天才バンジャマ ン・ルルー氏が後任になります。(ルルー氏は既に独立されている?)
パスカル氏時代の1992年にはビオロジック(有機農法)を開始し、ルルー氏時代の1999年に完全にビオディナミに移行しました。

f:id:monsieur0204:20150403012329j:plain

モノポール「クロ・デ・ゼプノー」は実際は「レ・グラ ン・ゼプノー」0.61haと
「レ・プティ・ゼプノー」4.62ha の二つの区画からなり、現在では数少なくなったclos (クロ)の名の通り、周囲が石垣に囲まれています。

f:id:monsieur0204:20150403013032j:plain

その為にその固有のテロワールがしっかり保たれ、 隣接畑の影響を受けずにビオディナミも実践できるのです。 
この畑から収穫されるブドウは樹齢別に発酵、熟成されています。原則的に平均樹齢35年以下のキュヴェは 「クロ・デ・ゼプノー」ではなく畑名の付かない「ポマール・プルミエ・クリュ」あるいは村名 「ポマール」として瓶詰めされています。 

(ネット資料参照、写真は自分で撮りました。)

f:id:monsieur0204:20150403014434j:plain

樽試飲は、

Auxey-Duresses 1er cru '13
Volnay '13
Volnay 1er cru '13
Pommard 1er cru Clos des Epeneaux '13

f:id:monsieur0204:20150403014515j:plain

素敵な試飲用のテーブルで瓶試飲。

Pommard 1er cru Clos des Epeneaux '11

最後に白でAligote(アリゴテ)

素晴らしいワインなんですけど、今の段階では固かったです。これが熟成する事によってまた素晴らしい味わいに変化して行くんでしょうね。若いうちに開けるのが勿体無いワイン。

近年はポマール、ヴォルネイの地域は雹被害などで収量が激減。2015年の今年こそは天候に恵まれる事を願いたいですね。

f:id:monsieur0204:20150403014402j:plain