フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

東御のワイン産業振興。

最近は毎日、県内の市町村の予算案が新聞などに掲載されています。

個人的に注目は「東御市

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元々、ワイン特区でもありますし、県内ではワインに力を入れている市です。
東御市のワイナリーは「ヴィラデスト」、「Rue de vin」、「はすみふぁーむ」などがありますが、小さなワイナリーやこれから自社醸造を目指すワイナリーがたくさんあります。

記事には「東御ワインのブランド化に向けて、同市祢津の御堂(みどう)地区に広がる荒廃農地約30ヘクタールを大規模ワイン用葡萄畑の整備する為に測量設計費を盛る。」とあります。

県内のワイン生産において丘陵地が多い為に、北海道のような広大な畑で生産出来ないので高品質、少量生産で販売する傾向にあります。ただ、これだと値段は高くなります。

本当の意味でワイン県を目指すなら、やはり裾野を広げて多くの人に県産ワインを楽しんで頂く事が大切です。

そうした中で、この30ヘクタールの土地でのワイン用葡萄栽培は安価なワインを造る上で大きな可能性を秘めているそうです。
(このお話、ある東御のワイナリーの方に聞きました。)
こうしたところにしっかり予算が下りて欲しいものです。

記事の隣に上田市の予算案がありますが、来年の大河ドラマ真田丸」関連に大きく予算を割いています。
来年、単発で効果を発揮するとは思いますが、その後継続的に経済に効果を発揮するかは疑問です。
今、地方に求められているのはこうした単発的な事業では無くて、継続的に利益を上げる為の「エンジン」を先ずは作る事だと思います。
短期的に数字として成果が上がりにくいと思いますので、長い目で見る必要があるかと思いますが、、。

荒廃農地の利用やそれに伴う雇用の促進。
ワイン関連の方々が周りにもっと増えるのは個人的にも大歓迎ですし、県産ワインがもっと発展していければ良いかなと思います。