フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

Didier Montchovetを訪問。

グラン・ジュール最終日、会場に行く前に前日の晩に一緒に飲んだ方と「Didier Montchovet(ディディエ・モンショヴェ)」を訪問、試飲してきました。

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Hautes-Côtes de Beaune(オー・コート・ド・ボーヌの奥の方にドメーヌはあります。

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試飲、案内は奥様が担当。

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白は4種類。アリゴテ'2012とシャルドネ'2011、'2012、この3種はステンレスタンク。オー・コート・ド・ボーヌ'2011は樽。
赤も4種類。ブルゴーニュ'2012、オー・コート・ド・ボーヌ'2012、ボーヌ1er cru'2009、ポマール'2011。

年々、綺麗なワインになっていますよね。フランスに居る間も彼のワインはよく飲んでいました。
2013年のポマールは雹の影響で通常5樽が1樽しか出来なかったそうです。12年は房がたくさん出来て落としたので、13年に足したかった‼と冗談交じりにお話していましたね。

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下に降りて新たな挑戦のワインを試飲。
その後は畑の案内をして頂きました。

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Y字型のブドウ樹。リール仕立てと呼ぶそうです。
このリール仕立てはブルゴーニュの中でも標高が高くて気温の低いオー・コートでしか認められていない仕立てです。
この時期なのでまだ葉が着いていませんが、このY字の先まで葉を茂らせて太陽に当たる面積を広げる事によって光合成が容易に行われるそうです。また列と列の間を開ける事ができ、馬や軽い小型トラクターが入る事が出来るそうです。

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この接木も珍しいそうですね。
30年前からこれを目指して樹を育てていた訳ですから本当に凄いです、、。

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84年に初めて土地を(畑では無いです。)取得して、開墾しながら自分の理想に向かってここまで造っているとか、、。

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畑はビオ畑なので、ブドウ畑になる野生のマーシュやタンポポも安心して食べられるそうです。

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こちらはアリゴテの畑。
U字の凄い傾斜です。

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畑見学を終えてドメーヌに戻るとお二人が揃い踏み。

商業的にはまるで儲かっていないみたいですが、自身の理想を求めて精魂込めて造るワインはその人柄が良く現れた素敵なワインでした。

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