フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

Domaine Vincent Dauvissatを訪問。

シャブリでは4件のドメーヌ訪問をしてきました。

 

2件目は「Domaine Vincent Dauvissat」

 

ドメーヌは1920年、現在の当主ヴァンサン氏の祖父ロベール氏によって設立。元詰めも早く1931年には始めています。父ルネ氏の時代はグラン・クリュ、プルミエ・クリュのみでしたが、1990年に入りシャブリACとプティ・シャブリが加わっています。

樽は未だにフィエット(現在ブルゴーニュで広く使われているピエスの半分強の容量)も使用。以前はシャブリ独自の樽として用いられていた樽だそうです。

今でもシャブリの典型と評されるワインを生む、シャブリを代表するドメーヌです。

 

 

案内をしてくれたのは当主のヴァンサン氏。

 

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2011年のプティ・シャブリからグラン・クリュのレ・クロまでボトル試飲。

 

最後にヴァンサン氏が裏から出してくれたワインをブラインドで試飲。

シャブリ独特の酸は残しながらも角が取れた、素晴らしく凝縮感があってふくらみのあるワイン。

 

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答えは「Chablis 1er cru Secher 1997」

 

10年以上経た琥珀色に輝く液体にウットリしてしまいました。

この後に行くラヴノーもそうですが、10年以上を経た伝統的なシャブリはやはり違いますね、、。大変に貴重な経験をさせて頂きました。