フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

Domaine A.Rousseauを訪問。

先日、1日で4件のドメーヌ訪問をしてきました。

 

2件目は「Domaine A.Rousseau」

 

 

G.Roumierの次がここというのもどうかしていると思いますが、、。

 

総面積14ヘクタールの半分以上の8ヘクタールをグラン・クリュが占め、残りも3ヘクタールがプルミエ・クリュという、他に例を見ないブルゴーニュを代表するドメーヌ。

初代アルマンがジュヴレ村にドメーヌを設立したのが1909年。その後10年ほどの間にシャルムやクロ・ド・ラ・ロシュ、シャンベルタンなどグランクリュを次々購入。

更に他に先駆けて1930年に元締めを開始。1959年にドメーヌを継いだシャルル氏も酒質の向上と区画の拡大に尽力。現在は長男のエリック氏が1990年に引き継いで現在に至ります。

 

門の前でエリック氏と挨拶。試飲は従業員の方と行いました。

 

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2011年の村名から2トップ、シャンベルタンとクロ・ド・ベーズまでを樽試飲。

ルーミエもそうでしたが、2011年のワインの出来は溜め息が出ます、、。

 

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樽に「10」の数字が書いてありますが、2010年という意味ではありません。

左右で意味がありまして左が年、ですからこれは2011年。右はキュヴェ名、「0」はクロ・ド・ベーズを表しています。「10」は「2011年のクロ・ド・ベーズ」になります。

シャンベルタンは「1」なので、「2011年のシャンベルタン」の樽には「11」と書いてあります。

聞いてみると、特に防犯とかそういう意味ではないみたいですね。


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カーヴでルソーの白ワインの話になりました。

赤しか存在しないはずのアルマン・ルソーが白ワイン??と思いましたが、従業員消費用にBourgogne Blancとして少しだけ作っているそうです。(だから市場には出ません。)

セパージュはシャルドネ、ピノ・ブラン、アリゴテ。(要は全部混ぜるという事だと思います。)

以前、この古いワインが1本1000ユーロ(約120000円)で売れたそうです、、。

従業員の方曰く「美味しくないw」そうですが、帰り際に2010年を1本プレゼントして頂きました。

早速、別の日に行ったシャブリの帰りに飲んでみましたが、美味しくないなんてとんでもない!!十分、美味しいと思いましたけどね。

 

 

 

2011年のワインも素晴らしかったですし、年間生産数600本の貴重なBourgogne Blancまで頂けて、素敵なドメーヌ訪問になりました。