フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

オーストラリア人の価値観。

先週は雨が降ってシーズン終了の雰囲気の白馬でした。

 

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今シーズンはかなり早いですが(昨年の3月下旬くらいのコンディション)3月は毎年そんな感じなので、平日はオーストラリア人スタッフのやりたい企画などをさせています。

今回企画はカクテルパーティーでしたが、平日のまだ明るい時間によく入りましたね。

 

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音楽もスタッフの友人達。

ギターが出来る人、バイオリンが出来る人、カスタネット代わりにスプーンを鳴らして参加する人(笑)

 

最近凄いと思う事は、オーストラリア人の今を楽しもうというそのエネルギー。

これも企画、宣伝、集客を2〜3日でやってこの状態ですから大したものです(普段の仕事と比べたら数倍早いw)

この3ヶ月の間に普段から飲みに行ったり、一緒に滑りに行って作ったコミュニティからSNSで拡散。

おそらく白馬で日本人には出来ないと思います。

 


彼らを見ていると、日本の地方に足らないところはこういうエネルギーだよなぁ、と思ったり。

駄目な理由を「雪が無いから」と言っても雪は来ませんし、「新幹線が通れば」「高速道路が通れば」なんて言っても無い物は無いので、彼らのように今の現状を楽しむ前向きなエネルギー。

 

実は野外でこれをやって近隣と揉めたり、なんて事もあります。

ちょっと行き過ぎたところは監督責任のある自分達の責任な訳で、こうした勢いを止めないで上手く良い方向に持っていきたいですね。

迷惑をかけないように平日、昼間で滑るお客さんが少ない時期、時間を狙い、しっかり許可も取った上でやっていますが、近隣から騒音がと言うなら後は行政の問題だとも思います。

何となくダメ、では彼らに伝わりませんから、音も数値化してこれ以上はダメ、みたいに分かり易く地域の決まりを外国人に伝えないといけませんね。

(外国人と働いていて、はっきり分からないといけないとつくづく思います、、。)

皆んなが楽しそうにしているんですから、止めさせるではなくて、協力して上手くやる方法を考えられないものですかね、、。

 

地方を変えるのは「若者、よそ者、バカ者」なんて言います。

前者2つを排除している日本の地方にはあまり先が無いような、、。

外国人と働いていると、色々考えさせられます。