フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

日本ワインの販売戦略。

かなり話が前後しますが、昨年のフランス帰国から直ぐにこちらの講演会に行ってきました。

 

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小諸で行われたNAGANO WINEブランドデザインワークス主催の佐藤尚之さん「ファンベース 支持され、愛され、長く売れ続けるために」

 

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日本ワインの販売戦略に触れていますが、自分の働き方についても重ねながら聞いていました。

 

ファンの定義として「企業やブランド、商品が大切にしている価値を支持してくれる人」だったり、「志や方向性、今迄のストーリーや誠実さ、人間性などを支持してくれる人」とします。

 

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こちらをパレートの法則に乗せると、ファン層は全体の2割程になるそうですが、売り上げの80%を占めるそうです。

今迄の販売戦略が既に獲得したファン以外も取り込んで売り上げを伸ばそうとするのに対して、もっと2割のファンの方々に喜んで頂いてもっとコアなファン層を構築していくのが今回の「ファンベース」の考え方です。

 

内容ではこのファン層の支持をどのように更に強くしていくかにも触れられています。

 

正直、自分の商売もかなりニッチな層に対してのものですし、だから雑誌、その他のマスメディアの掲載は断ってきました。

上手く自分の方向性に合致する方々がいるなら、ブログでもその他のSNSでも繋がれるかと考えています。

その為にもフランス時代から書き続いているブログなどは大きな武器なんですけどね。

(休止中のTwitterも再開しようかな、、。)

 

佐藤さんの話された内容と自分の考え方に大きな差は無いと思いましたが、幾つかの修正はしようかと。

 

個人的には長野県伊那市伊那食品工業」の「年輪経営」の考え方が好きです。

寒天(かんてんぱぱ等)で有名な会社です。

急成長を目指す事無く、地道に少しずつ成長を続ける経営です。

人生平均でも80年ですから、ぽっと出ですぐに消えるレストランを作るよりは、地域で絶対に必要な料理人になれるように地道に頑張ろうかと。

 

話が脱線しましたが、今回の講演会はどのように日本ワインを売っていくかの販売戦略についてです。
ちなみにパリの一部ワイン屋でも既に日本ワインを目にします。

パリ滞在時にそちらのソムリエとも味や値段、販売戦略について議論しましたが、「世界が恋するNAGANO WINE」を謳うなら、客観的な海外目線の視点も必要かなと思いました。