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フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

4年半の料理修行を終えて地元信州に帰ってきました。帰国後の出来事、感じたことをつらつら書いていきます。

NOMA東京の映画を観て。

長野ロキシーで上映中の「ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た」を観てきました。

 

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NOMA(ノーマ)は言わずと知れた世界一に4回も輝いたデンマークコペンハーゲンのレストランです。

この映画はそのNOMAのカリスマシェフ、レネ・レゼピが総勢77名のスタッフを引き連れて世界初の試みとして期間限定で行われた「ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京」のドキュメンタリーです。

コース料金が4万円以上、ワインが2万円以上とかなり高額にもかかわらず予約は1日で埋まり、6万2000人がウェイティングリストに名を連ねた事でも話題になりました。

東京の上映中に行こうと思っていたのですが、白馬の繁忙期と重なったのと極端に短い上映期間で断念。
よく探すと全国で1番最後の上映が長野なんですね。ランチ営業の無い平日の時間を利用して行ってきました。

 

やはり安易に海魚に手を出さない、というようなセリフ(周りに優れたお店が多過ぎる)は印象的で、それは長野で料理人をしている自分にも通じるところです。

海のイメージが強い県なら、先ず最初に食事はお寿司か和食ですよね。

魚を扱わせたら世界一です。

長野は海無し県ですから、最初から海魚を期待して来られる方もいませんし、北陸新幹線を考えたらその先の富山や金沢が優位に決まっています。

自分はそこに長野という地方でフレンチをやる優位性を感じています。

 

自然に対するアプローチも印象的で、自分が森に入って行く中でのアンテナの立て方の違いは感じました。

パリ時代に初めてPassage53の厨房に入った時もその食材に対する扱いが全然違う事に驚きでしたから、やはりちょっとした事に対する気の持ち方は大切なんだと思います。


フェアの緊張感、緊迫感も伝わってきて、料理人としてはゾクゾクする内容でした。

これもPassage53の話になりますが、2年前のニューオータニのイベントも大変ではありましたがゾクゾクしましたし、あの感覚を思い出しました。

 

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そして最後に今回のメニューの簡単な解説があります。

パンフレットにはこれだけしか書かれていませんが、長野の食材の何と多いことか、、。(おそらくウワミズザクラの間違いですね。)

北欧には行った事がありませんが、おそらく寒い場所で食材にも決して恵まれた土地では無いので発酵や保存の技術が発達したのだと思います。

それは長野県にも通ずるものがありますね。

僕は「長野にいたらどうするか?」を考えながらフランスの滞在先も決めていました。

だからパリ以外は比較的北のベルギー国境付近やノルマンディー辺りに居た気がします。

(後半はワイン好きが高じて休みはブルゴーニュに居ました。)

色々食べ歩きもしましたが、1番好きなレストランはライヨールの「Bras」です。

しかし、僕がフランスの修業先を決める時に今みたいにノルディックキュイジーヌが流行っていたら、ワーキングホリデービザが出来ていたら、長野で応用するにはこれだ!と思ってデンマークに行っていたかもしれませんね。

 

ちなみに映画のサブタイトルにもある「ANTS ON A SHRIMP」の蟻は長野の物です。

 

長野上映も長くないので、料理人の方々は是非!