フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

日本のピノ・ノワールについて思う事。

先日、NAGANOワインフェスやピノ・ノワールサミットがあり、FB上にも友人、知人からたくさんの投稿があったので日本のピノ・ノワールについて個人的に思うことを少し書いてみました。

FB上ではそれなりの反響はあったかと思います。

 

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ピノ・ノワールが注目される美映さんのワインですが、少し前に飲んだプリヴェ'10(メルローピノ・ノワール)は素晴らしい味わいでした。

ブラインドで飲んだ一同が少し古い優良ブルゴーニュと間違える位です。
最近のワインは頂いていませんが、個人的には単一より混ぜた方が優れている気がします。

 

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貴彦さんのピノ・ノワールも開けるタイミングが難しいですが、パストゥーグラン(ピノ・ノワール、ツヴァイ)の方が意外と安心して開けられます。

(一応、追記しますが、上記のお2人のピノ・ノワールは素晴らしいです。)

 

単一が基本みたいなピノ・ノワールですが、現状で足らない部分の多い日本のピノ・ノワールならその不足分を補う品種を混ぜたワインがあってもイイのかな、とは思います。
特に原産地呼称制度みたいなものにとらわれる必要がない訳ですから、カベルネ、ピノでもフラン、ピノでもベリーA、ピノでもありかと。

フランスだけで見てもVin de paysになりますが、面白い配合をしながら素晴らしいワインを作り出す生産者はいます。

日本ならではのピノ・ノワールがあるなら、その葡萄を配合した型にはまらない日本ならではのワインの方が長野県が掲げる「世界が恋するNAGANO WINE」に現状では近い気がします。
実験が出来るワイナリーの体力は必要なのかもしれませんが、、。

 

色々、書きましたが、単一のピノ・ノワールで素晴らしい信州ワインが出来たらそれはそれでロマンがありますし、やはり生産者からしたら「信州のロマネ・コンティ」は永遠の目標なのかもしれないですけどね。

今度、地元の生産者とも色々話してみようかと思います。