フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

パリ時代の後輩とワイン。

パリ時代の後輩シェフが愛知県豊橋市から遊びに来てくれました。

「本帰国してからまだMitsuさんにご挨拶していないので。」とは、何とも律儀な後輩です。

到着したのが昼過ぎだったので近所のワイナリーを訪問してからご飯と温泉。

夜は自宅で彼の為に蔵から出したこんなワイン。


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「Monthélie Blanc 2009」(Comtes Lafon)

コント・ラフォンのモンテリーの白。
実はこのワインはレストラン卸しのようなワインで、一般購入の難しいワインです。日本での購入はまず出来ません。

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手に入りにくいワインではありますが値段は手頃ですし、夜にダラダラ飲むにはちょうど良いかと出してみました。

飲んでみるとモンテリーでは無いですよね。コント・ラフォンのニュアンスもしっかりあります。
あまり他の年のモンテリーに良い印象が無かったのですが、2009年は凄く良いですね。もっとフランスで買っておくべきだった、、。

赤は国産、貴彦さんのピノにしましたが、ブルゴーニュを飲みたいという事で追加で蔵から出しました。

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「Gevrey-Chambertin 2008」(Denis Mortet)

モルテのジュヴレ・シャンベルタン。
彼も本帰国してなかなかブルゴーニュのワインは飲めないでしょうし、わざわざ長野まで遊びに来てくれた訳ですからこのくらいは出しますよ。

ワインの話をしていても彼はブルゴーニュ滞在の経験があるので、話も通じます。
実は長野に帰ってきて自分がパリの先輩方にいろいろワインを飲ませて貰って勉強したように自分も随分出しましたが、ただ飲んで勉強しないフランス料理人が多過ぎると感じます。(僕が強制する事でも無いので好きにすればいいんですけど。)
もう大体分かったので、もう出す気はありませんけど残念です。(好き嫌いがはっきりしているのがフランス人っぽいとよく言われます。)
逆に彼のような料理人とは一緒に飲んでも楽しいです。

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ラフォンで終わらせるつもりが、結局はこうなりました。
深夜にのんびり飲んだワインだったので村名までですが、また機会があればもっと良いワインが飲みたいですね。

「Mitsuさんのワインも準備してある。」という事で、今度は自分が豊橋市に行かないといけないですね。
ちょっと考えてみます。