フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

料理王国の創刊号。

夏の繁忙期も終わって少しずつ時間に余裕が出てきたので、お借りした「料理王国」創刊号(1994年)を読みました。


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創刊号の特集は何と「Michel Bras」‼︎ちょっと意外です、、。


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ボキューズ、ロブション、デュカス、ガニェール、、幾らでも創刊号に相応しいシェフはいると思うのですが、あえてブラスというところに意気込みを感じますし、また記事からこのレストランの素晴らしさを伝えたい気持ちがビシビシ伝わってきます。地方で料理を作る自分としては共感しまくりです。


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料理も20年前とは思えません。今、見ても新しい。

本質を捉えた料理はいつまでも古くなりませんね。

自分がこの先、信州で料理を作り続けるならこういう料理だな、と思いました。自分もこんな料理が作りたいと思います。


人によっては「ただ野草が乗っただけ」のシンプルな料理かもしれませんが、こちらのブラスの言葉にもありましたが「解る人だけ解ってくれたらそれで良い」という事でした。

いつも「こんなにシンプルで良いのか⁇」と悩みの中にいる自分としては、このブラの言葉は救われます。


バターや生クリームを使えば美味しくはなりますが、ブラス曰く「まやかし」だそうです。どうせ使うならポール・ボキューズのような天辺まで行かないと駄目ですよね。(乳製品の高騰で長野ではこれが出来ないと思うので、ブラスの料理の方向性が自分には正しいと思う。)


佐久でBrasのような気持ちで料理が作れたら、とつくづく思いましたし、これからも信州の食材、野草なでを徹底的に勉強していこうかと思います。


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(ちなみに創刊2号の特集2はP.ガニェールです。)


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(先日、お店の撮影に使用された自分のハーブや花類がたくさん添えられたサラダです。)