フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

ワインの飲み頃。

ワインの飲み頃は面白いな、、とつくづく思いました。

 

今回のフランス滞在ですごく印象に残ったワインがあります。

 

f:id:monsieur0204:20130318212459j:plain


「Puligny-Montrachet 1999」(Domaine Louis Carillon)

 

遊びに行った際に友人が出してくれました。

カリヨンが素晴らしいピュリニーの造り手というのは知っていましたが、このワインは凄かったです。ちょっとただの村名とは思えませんでした。

素晴らしい造り手のワインは、綺麗に熟成させるとこんなに素晴らしいワインになるんですね。

今回の滞在で若いグラン・クリュ(特級)やプルミエ・クリュ(1級)をたくさん飲みましたが、その真価を発揮する時を外してしまうと残念な味わいになってしまいます。(不味いわけではないんですけど、、。)

逆にその時に開ければ村名でもこんなに素晴らしい味わいに出会える訳です。改めてワインは面白いな、、と思いました。


f:id:monsieur0204:20130318212657j:plain 


友人が簡単に摘まみも作ってくれたので、美味しいワインを片手に楽しいひと時でした。

 

すでに日本に帰国して生活のベースが日本にある僕は、基本的に日本では購入できないワインをフランスで買ってきます。

必然的に生産数の少ない人気ドメーヌのグラン・クリュあたりに落ち着いてしまいます。(これも毎年買わないと買えなくなってしまうのでしょうがないのですが、、。)

ただ、村名クラスを綺麗に熟成させてお出しすることも考えたいですよね。

フランスワインをたくさん買って帰るのは難しいですから、日本のワインでこんな熟成に耐えるポテンシャルのあるワインがたくさん出てきたら面白いな、、と思っています。

ちなみに今ある手持ちの国産ワインはどのように変化するか試しに蔵で熟成中なので、数年後に開けるのを個人的に楽しみにしています。