フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

Paul Bocuseで食事。(その2)

前回からの続きです。

 

「Loup en croute feuilletee,Sauce choron」(鱸のパイ包み、ショロンソース)

 

ボキューズの師フェルナン・ポワンから伝えられた料理で、スズキ一匹を魚の形そのままパイで包んで焼いた料理です。ポワンの時代はシンプルなブール・ブランソース(バターソース)が添えられていたそうですが、ボキューズは酸味の効いたショロン・ソース(ベアルネーズソースにトマトピューレを加えたもの)を泡立てて使い、この料理を完成させました。(wikipediaより抜粋)

 

 

メニューの魚は料理は前述した舌平目だったのですが、今回の4人の同席者で2人が以前に食した事があったので、2名分だけこちらに変更して頂きました。

鮮やかに捌くサービスを観ているだけでも楽しいですし、しっとり火の入った鱸に初めて食べたショロンソースがすごく美味しかったです。(盛られた皿は撮るのを忘れました。)

 

「Granite des vignerons du Beaujolais」(ボジョレー風味のグラニテ)

 

 

 

今時、グラニテをコースの途中に出す店も珍しいと思いますが、きついお腹に優しいですね。

 

「Volaille de Bresse en Vesse"Mere Fillioux」(ブレス鶏のヴェッシー包み)

 

 

 

風船のように膨らんだ豚の膀胱にブレス鶏を入れて、しっとり火を入れる料理。

これも目の前でサービスの方が捌いてくれますが、これがまた見事。

 

 

ソースのモリーユ茸が半端でない量です、、。

 

「Selection de Fromage fraise et affines"Mere Richard”」

 

 

 

フランスなので、もちろんフロマージュも。

状態も素晴らしい、、。

 

デザートも好きな物を選んでいくらでも。

 

 

同席者に誕生日が近い方がいたので、事前にサービスに話すとちょっとした演出も。

 

正直、僕はフランス料理のクラシック崇拝者ではないので「近くに来たから寄らないと。」程度の気持ちでしたが、長年作り続けられた料理の完成度、鮮やかに料理を捌くサービス陣を前に久しぶりにレストランに来て感動しました。

長年、ミシュランの3ツ星を維持し続けるお店の伝統を食べられる唯一無二のレストラン。

こんな凄いレストランに来れたことが本当に嬉しかったです。