フランス帰りシェフの信州田舎暮らし。

8年前にフランス料理修業を終えて故郷の佐久市に帰ってきました。夏は軽井沢で出張シェフ、冬は白馬でホテルの総料理長。畑仕事にワイナリー巡りに11月は1ヶ月のフランスバカンス。今迄に無い料理人の生き方を模索中。

日本ワインの流通事情。

フランスのレストランでは、基本的にドメーヌから直接買っているお店も多いと思います。

自分が地元でやりたいのも近くに多くのワイン生産者が居る為で、直接買い付けに行けば東京なんかのお店に比べて安く提供できると思っていました。

 

実際に帰国してから何件かの生産者や酒屋さんと話をしましたが、日本ではこうしたことはないみたいです。酒屋の値段と直接買い付けした値段が一緒だそうです。

これは日本酒の流通事情からで、国産ワインも同じ方法で流通しているからだそうです。

 

「これだと都会のお店と差を付けにくいな、、。」と思っていましたが、そんなことはありませんでしたね。

ネットで探してポチッとでワインが買える時代ですが、やはり直接行って購入するしかできないワインもありました。(どんなワインかはブログなんかの公の場で書けないことになっています。)

信州はワイン特区を造るなど、小さな生産者が増えています。

そんなワインは地元の付き合いの長い酒屋さんに卸されているので、そことの密な関係を築いていないと購入できません。これは頻繁に通える地元の人でしかできない購入方法ではあると思います。(実際に酒屋さんも直接の方優先で売っていると言っていました。)

小さな生産者の少量の優れたワインというのが、何ともブルゴーニュらしいです。

パリでもブルゴーニュの生産者のワインを購入していましたが、そうした関係を築いていないと購入できないワインがたくさんありました。(例えば、こんなワインなど)

 

まだ帰国して1年目なのでそれほど揃ってはいませんが、将来的には「あそこに行けばいろんな信州ワインと料理が楽しめる。」と言っていただけるようなお店を目指したいと思います。

(もちろん、フランスのワインも裏で取り揃えます!!)