大町「矢野園」を見学。
馴染みのお酒屋さんの紹介で、大町にある矢野さんのワイン葡萄畑見学に行ってきました。
FBに書くと先日訪問したブルゴーニュの「Domaine Petit Roy」政一さんからコメントを頂いたので、ココファームや色々なワインメーカーの方々とお知り合いなんですね。
葡萄はシャルドネやピノは勿論ですが、寒い地方なのでアルザス品種に力を入れているそうです。
自分はフランスのレストランではアルザスワインをよく頼むので、長野のアルザス品種は凄く楽しみです。
まだ大町がワイン特区にならないので醸造は委託だそうですが、話したお人柄も素晴らしいので是非購入したいと思います。
寒い畑での会話でしたが、盛り上がってしまいました(笑
白馬で飲食深夜ワイン会。
ウチのスタッフの誕生日、長野を代表する飲食関係の方々の白馬入り、自分の誕生日近し、、という訳で、ワイン好きな「白馬飯店」店主のご好意で場を借りて深夜ワイン会を行いました。
ワインは今回は自分が全て担当。
今シーズンはよく頑張ってくれているウチのスタッフに何が飲みたいか聞いたところ、「飲んだ事が無いジャックセロスとコシュデュリが飲みたい。」という事だったので、、。
なかなか贅沢なリクエストですが、自分も久しぶりに飲みたかったので良しとしました。
後は古いブルゴーニュと後半に疲れない自然派のワインを佐久のうちの蔵から出してきました。
白馬は新しい飲み屋が沢山出来る割には美味しい食事処が少ないな、と感じます。
既に訪れるお客さんの6割以上が外国人の白馬では、飲み屋の方が外国人相手にアルコールで稼げますからね、、。
そうした騒ぎたいお客さんとは違うバカンスを利用した長期滞在の落ち着いた方々や家族滞在もいる訳ですから、もっと料理のクオリティを地域で上げていかないと、と感じています。
この日は美味しい物を出したい思いや地元愛の強い方々と話して飲んで凄く楽しかったです。
地方で料理人が出来る事も沢山あると思うので、滑って飲んで、更に美味しい魅力的な地域にしていけるように、頑張れたらと思います!
他国の祝日を知る。
先日(1月26日)はオーストラリアの祝日「Australia Day」でした。
白馬はオーストラリアのお客さんが多いので、この日は外国人向けのお店はお祭り騒ぎになります。
オーストラリアデイとは何なのか?
オーストラリアの建国記念日⁇
オーストラリア人スタッフに聞いても、「朝から飲んで楽しむ日」みたいな答えだったので、自分なりに調べてみました。
1788年1月26日に植民を目的としたイギリスの艦隊がシドニー・コーブに到着した事に因んで定められた。数十年間は認知されていなかったが、1818年にニューサウスウェールズ州の知事ラックラン・マッコーリーが祭典を開いた事で定着した。1994年には全土で祭典が開かれる様になり、音楽演奏会も行われ、首相の声明文も読まれる。現在では広く支持されているものの、アボリジニやその擁護者達からは批判的な声も聞かれる。(Wikipediaより抜粋)
イギリス人から見たら「初めて上陸した日」ですが、原住民から見たら「侵略の始まった日」になり、下部のアボリジニやその擁護者からは批判的な声が聞かれるというのも理解出来ます。
自分も15年前にオーストラリアでバックパッカーをしていたので、凄く好きな国です。
しかしこうした歴史背景を知ると、何だかお祭り騒ぎで楽しむ日というのも違う気がするんですけどね、、。
自分もフランスに居たので、祝日については勉強しました。
宗教や歴史背景が絡む事が多いので、祝日を知る事はその国を知る上では大切な事だと思います。
「オーストラリアデイ」
色々と考えさせられますね。
(仕事が忙しくて、写真は撮れませんでした。。)
白馬で深夜飲み。
ホテルレストランプロデュースで白馬入りした唐木さんと深夜飲みをしてきました。
白馬滞在中は体調管理もあるので、余程の事がない限りは夜にお酒も飲まないんですけどね。
今年からオーナーの変わった白馬「Hotel Wohnen(ボーネン)」のレストランプロデュースを茅野の名店「和食 から木」唐木さんが担当されます。
この日はお寿司を握りにいらした唐木さんに合流して、深夜飲みをご一緒させて頂きました。
仕事終わりに残ったネタで唐木さんに作って頂きました。
深夜になんとも贅沢です、、。
お互いに長野を愛して止まないのですが、何故かこの日は2人とも準備したワインが北海道でした。(笑
自分はこの日が決まってから家にワインを取りに行く時間が無かったので、手元にあったグランポレールのピノ'15を持参しました。
唐木さんはKondo Vineyardに農楽蔵、Domaine Atsushi Suzuki。
貴重なワインばかりありがとうございます、、。
お互いに白馬や長野に思う事は沢山ありますから、こうして本気で話せる方が白馬入りしてくれたのは素直に嬉しいです。
夜遅くまで美味しいワインと食事を頂きながら、本当に楽しい時間が過ごせました。
冬季限定で白馬に来て3年目になりますが、積雪量も含めて他のスキーリゾート地に遅れを取っている気がします。
長野オリンピックに乗った殿様商売では無くて、もっと今いるお客さんに喜んで頂ける地域作りが必要だと感じています。
自分としてもこれまでの経験が活きる現場にいる訳ですから、色々な方々と連携しながらもっと白馬が魅力ある場所になるように尽力出来たらと思います!
ジビエバル ざんざ亭出店のご案内。
コラボイベントでお世話になっている伊那市の「鹿ジビエと山師料理の宿 ざんざ亭」
今年の冬季1〜3月にざんざ亭はお休みして、東京西荻窪に「ジビエバル ざんざ亭」を出店されます。
西荻窪manana(貸営業店舗)
東京都杉並区西荻南2-25-20
Tel:0265-98-3053
Mail:zanzateihaseyan@gmail.com
木曜日(お昼はなし)、金曜日、土曜日、日曜日
昼(11:30〜14:00)と夜(18:00〜23:00)営業(メニューはアラカルトです。)
ジビエの季節は11月半ばから2月まで。
しかし、その季節は寒さも厳しく、ざんざ亭のある伊那は閑散期になります。
1番良い食材が手に入るのに、お客さんはいらっしゃらない、、。
そんな状況から、いらっしゃらないならこちらから攻めれば良い、と今回の出店になったそうです。
こちらのお店は地元伊那市や長野県のジビエ、野菜、ワイン、日本酒、ビール、ジュースの美味しさを楽しんで頂けるお店にするそうです。
こちらは定番の鹿のソーセージ。
熊、鹿出汁のおでん。
さつま揚げに見えるのは鹿のつみれです。
鹿レバーのキッシュ。
ジビエシャルキュトリー。
カラスのハム、鹿ソーセージ、熊のハム、イノシシのハム。
鳩の炭火焼き。
熊鹿ローメン。
伊那のローカル食「ローメン」をざんざ亭の熊と鹿の混合出汁で。
長野県伊那谷の素晴らしい生産者を自ら巡り、顔の見えるその個性が食材にうつる美味しさを皆様に紹介したい、と店主の長谷部さん。
予約状況 ○・・空きあり △・・あと数席 ×・・満席
1月
13日(土)昼○夜○ 14日(日)昼○夜○
18日(木)夜× 19日(金)昼○夜× 20日(土)昼○夜× 21日(日)昼○夜○
25日(木)夜× 26日(金)昼○夜○ 27日(土)昼○夜○ 28日(日)日○夜△
2月
1日(木)夜○ 2日(金)昼×夜○ 3日(土)昼○夜○ 4日(日)昼○夜○
8日(木)夜○ 9日(金)昼○夜○ 10日(土)昼○夜○ 11日昼○夜○
15日(木)夜○ 16日(金)昼○夜○ 17日(土)昼○夜×
18日(日)昼○夜○
22日(木)夜× 23日(金)昼○夜○ 24日(土)昼○夜○ 25日(日)昼○夜○
3月
1日(木)夜○ 2日(金)昼○夜○ 3日(土)昼○夜○ 4日(日)昼○夜○
8日(木)夜○ 9日(金)昼○夜○ 10日(土)昼○夜○ 11日(日)昼○夜○
15日(木)夜○ 16日(金)昼○夜○ 17日(土)昼○夜○ 18日(日)昼○夜○
22日(木)夜○ 23日(金)昼○夜○ 24日(土)昼○夜○ 25日(日)昼○夜×
29日(木)夜○ 30日(金)昼○夜○ 31日(土)昼○夜×
4月1日(日)食材飲み物使いきりの会
予約状況はこのような感じです。
普段は伊那谷のざんざ亭を訪れないと食べられない長谷部さん拘りのジビエ料理の数々。
自分も白馬の雪山籠りで無ければ、東京に行きたいくらいです。
東京のジビエ好きの方でしたら、この機会に是非行って頂けたらと思います!
久しぶりの休日。
久しぶりの1日休みだったので、先ずは体を休める為に近所の温泉に行って食事して、ホテルに帰ってからはドイツビールを飲みながらゆっくりさせて頂きました。
ウチのホテルの売りの一つはこのドイツビールです。
温泉帰りで部屋に帰ろうと思いましたが、スタッフに連行されました(笑
サービススタッフも宿泊のお客様も外国人なので、日本の雰囲気では無いですよね、、。
目の前のゲレンデはナイトスキーもやっているので、広い窓から見える景色は最高です。
海外にいるような雰囲気で白馬を楽しめるのも、このホテルの良さだと思います。
だから自分もこの仕事を引き受けたんですけどね。
(おそらく、日本人だけの職場なら断っていたと思います。)
今日は先日まで降った雪を均して綺麗になったゲレンデに素晴らしい青空。
滑るには最高のコンディションです。
今週末は忙しそうなので、ホテルの香港人のフロントスタッフも朝から入り口の雪掻きで来客に備えます。
時間的には仕込みさえ終われば滑りに行けるのですが、自分はフリーランスの料理人で怪我をしては元も子もないのでしばらくは滑りに行かないですが、、。
忙しい時期は過ぎたので、これからは仕事をこなしつつ休みは怪我をしないように白馬滞在を楽しもうかと思います。
料理か食べ歩きでしょうか。
先ずは毎年恒例の富山旅行かな(笑
明けましておめでとうございます'18
明けましておめでとうございます。
今年も任されている白馬のホテルで年越しをしました。
お客様も外国人の方ばかりで、海外の年越しの騒ぎでした。
毎年、軽井沢の閑散期には白馬のホテルの総料理長を任されています。
お客様もスタッフも外国人ばかりなので、短期留学シェフのように楽しんで仕事が出来ています。(英語の勉強も出来ますしね。)
夏は軽井沢、冬は白馬と自宅から車で2時間圏内に夏、冬の一大リゾートがあるのは自分の強みだと思います。
空いた時間は自宅裏の畑を耕したり、フランスに行って勉強したりと、繁忙期の為の準備をします。
帰国して長く日本にいると、また日本の空気に染まってしまうと思います。
年に1度は必ず渡仏して、フランス語を話したりしながら自分の中のフランス感が無くならないように努めています。
自分自身、年中厨房の中にいるのは好きではないみたいですし、20代でも過労で2回も入院していますから他の料理人と体力勝負ではダメなのは承知しています。
そんな自分には働く時にはしっかり働く、その他の時間はそれ以外に使うこの労働スタイルが合っている気がします。
こんな自由な働き方でも、おかげ様で仕事も増えてきました。
今年は時間的にもまだ余裕があるので、何か考えて仕掛けてみたいですね。
自分の尊敬するソムリエの先生は有名レストランのシェフソムリエで、自分でオーナーソムリエのレストランを出せたにもかかわらず出しませんでした。
あくまでフリーに拘ったのは自分の自由な時間が必要で、世界中のワイン産地を回って色んなワインを勉強したかったからだとか。(英語、フランス語と語学も堪能)
その先生が先頃、自身のレストランを出しました。
インプットがたくさんあってアウトプットの場が必要になり、周囲もそれを望んだからだと思います。
安易に自分がやりたいという理由でレストランを開く料理人がいますが、今の時代ではそのくらいに必要とされるレストランでなければ存続不可能な気がします。
日本人の平均寿命が約80歳ですから、簡単に無くなるレストランを開いても大変なだけです。
長く続けられるお店をやるか、お店をステップにまた何かをやるか、、。
こんなフリーな働き方をしてきた自分ではありますが、そろそろ次のステップを踏んでも良い気運が高まってきているように感じます。
今年辺りはソムリエの先生に習って、レストラン開業かケータリング専用ラボなども考えても良いのかもしれないですね。
今年も自分がやりたい事を精一杯こなしながら、自分に関わる沢山の方々に美味しい料理を作れるように頑張りたいと思います!